あわあわ
ぶくぶく
ぶくぶく
ぶくぶく…
ぶく…?
あれ…私…寝てるの…?
ゆっくりと目を開くと周りは青一色で染められていた。私は何故かゆっくりと下に下にと落ちていく
…落ちる?
あれ…?私なんで落ちて…
…
…
…?
あ!!!!
私だれかにぶつかられて噴水に落ちたんだ!!!
しかもあの人謝りもしないで、どっかにいっちゃうし…!ひっ酷い!!!
おかげで私びしょびしょだし、沈んでるし…気合い入れてきたワンピースが台なし!!
出たら探し出してチョップしてやるんだから!
…って…あれ?
なんでこの噴水、こんなに深いの…
よく見てみれば私がいるここは深く青く広がっていて…まるでここは…
『海…?』
ぼここっ!
ばっばか!喋っちゃった!いっ息が…!
急いで上に上がろうと、私は体を翻して足を動かした
足を…
あれ?いつものバタ足の感覚がない…
なにかに足を包まれてるような…ま…まさか…お化け…とか…??
やだ!
なにそれ!
怖すぎる!!!
大学生活初日から七不思議味わっちゃった感じですか!?
怖いっーー!!
でっでも…
早くしないと私溺れて死んじゃうよ…
泣かないって決めたのに、もう涙が出てきた…父さんごめん…
どうかはるを守って下さい…!!!
私は勇気を出して自分の足元を振り返った
私の足に絡み付いていたのはお化けでもなんでもなく
私の足が
魚になっていたのでした
『理解不能』
深い青の中
私は意識を手放した
あわあわ
←→
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!