風×骸
君に出会った日から W
―黒曜ヘルシーランド
バタンッ
二人はあの後黒曜ヘルシーランドに戻り、今は骸の自室にいる。
(骸:ここならさすがに誰も来ませんね)
風「・・・骸」
骸「は、ハイ!?」
風に呼ばれ骸が振り向くと「チュッ」っという軽いリップ音が部屋に響いた。一瞬の出来事だったが骸の顔は赤くなり口で手で押さえて舌にうつむく
骸「い、いきなり何するんですか!」
風「ちゃんと声かけましたよ」
骸「そういう問題じゃありません!!」
風「そんなに、そんなに嫌でしたか?」
風は少し不安そうな顔で聞いてくる。すると骸はなんだか申し訳なくなって顔は赤くしたまま目をそらした。
骸「べ、別に!いやじゃ・・・ない、ですよ。」
風「じゃあ、骸からしてください。」
骸「はぇ!?そ、そんなことできるわけ!」
風「目は、閉じてますから・・・」
骸「〜〜〜!!ぜ、絶対閉じてて下さいよ!」
風「はい・・・」
骸「絶対・・・!絶対開けちゃだめですからね!!」
風「・・・はい」
そう言って風はゆっくりと目を閉じた。
(骸:本当に恭弥に似てると思ってたけど・・・こうやってみると微妙に違うんですね。前髪ちょっと長いですし。)
風「骸・・・?」
なかなか骸がキスをしてこないので不思議に思ったのか声をかけてきた。
骸「あっ、すみません・・・んっ」
骸がしたのは触れるだけのキスだった。すると、風の手が伸びてきて骸の頭の後ろをつかむ一瞬離れたかとと思うと、風は骸の唇を舐める。
それだけでも骸はピクンッと体が跳ねる。
骸「ちょ・・・ァっ」
すると、風の舌がぬるりと入ってくる。
つい先ほどまで外にいたせいか、自分のものよりも少し冷たい。でも、どこか心地よくて拒む事が出来ない。甘噛みされたり、吸われたり、
歯列をなぞられたりもしたがやはり、拒む事が出来なかった。自分の気持ちに気がついたらここまで拒む事が出来なくなるものなのだろうか。
すると、風の体が徐々に骸に乗りかかってくる。
(風:ああ、だめですね。)
ドサッ―・・・と、少々強引に(だが頭を打たないように自分の手を添えて)ベッドに寝かされた。
骸「ぃ・・・つ。」
そう、骸はついに押し倒されてしまったのだ。
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