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風×骸
君に出会った日から U
―黒曜ヘルシーランド・・・

(骸:はぁ、なんだったんでしょう・・・この前のアレは)

この前のアレ、とは骸がヒバリと間違えて風に抱きついてしまい。

風が微笑んだら不覚にもドキッとしてしまい。すこし顔が赤らんだところに風が顔を近づけてきたので

真っ赤になりながらも逃げてきた、ということである。

(骸:いやいや、きっと恭弥に似てたからドキッとしただけですよ・・・別に風にドキッとなて・・・)

だが、あの時の風の顔を思い出すと自分でも顔が赤らむのが解った。

(骸:あーもう、頭の中・・・が、ごちゃごちゃ。で、疲れ・・・て)

骸「ZZZZ・・・」

そのまま骸は睡魔に負け、眠りの世界に落ちて行った・・・

ガチャ・・・

風「骸・・・寝てしまいましたか。」

骸「ん・・・フォ・・ン。」

風「ッ!!」

(風:ッ!?今、自分は何を考えていたんだ・・・そんなこと駄目に決まっているじゃないですか・・・

 ・・・でも、すみません。骸・・・)

風はゆっくりと手を骸の頬に当てると、少しのためらいを見せ心の中でもう一度すみませんと言ってから

自らの唇を骸の唇に合わせた。

(骸:ああ、僕は寝てしまったんですね・・・ん?なんだか、温かいものが)

骸がそっと目を開けるとすぐ近くに風の顔があった。

だが、起きたばかりで意識もはっきりしてなかったのか骸は今、自分が何をされているのかを

理解するのに、時間がかかってしまった。

(骸:ん?こ、これは。まさか!?・・・風が僕にキスしてる!!?)

骸「〜〜〜〜〜〜ッ!!!」

骸は風を離そうと服を引っ張ると、案外簡単に風の唇は離れて行った。

骸「はぁ・・・な、にを。ん、ぅ」

風は骸と目が合うともう一度キスをした。

だが、今度は先ほどのように可愛らしいキスではなくなっていく・・・

(骸:し、舌ッ!そん・・・な、なんでこんな・・・事を!?)

骸「ぃ・・・んぅ、は、っ・・・。」

(骸:力・・・が、入らないッ)

口の中では骸のものよりは少し肉厚で、温かいものが自分の舌に絡みついてくる。

どんどん激しくなっていくキスに骸はゾクゾクとしながらも溶けてしまいそうな錯覚に陥る。

そして唾液と唾液が混ざり合い唾をも飲み込むことを許そうとしない。

そのせいか、骸の口からは微かに唾液が口から顎にかけてのところを伝っていた。

自分が今どんな顔をしているのか、きっと頬を真っ赤に染め、

口からは二人の混ざり合った唾液が零れているであろうという事を考えていると、

恥ずかしくて涙が出てくる。

骸「んぅ、も・・・ぃや。」

無意識のうちに骸の口から「いや」という拒絶の言葉が出た。

すると風はすんなりと骸から離れた。

あれだけ激しいキスをしたのだから。もちろん唾液が二人の舌を追ってくる。

骸は自分の口からこぼれたものを腕で拭いながらなんでこんな事をしたのだろうと言うような

疑問のあるような目で風を見つめていた。

すると、それに気がついた風は申し訳なさそうな顔で口を開いた。

風「すみませんでした。こんな事をしてしまって・・・できれば許してもらえませんか?
  ・・・もう、骸の前には姿を現しませんから。」

骸「ッ!!?」

一度は止まりかけた涙が、また溢れ出してくるのが骸にはわかった。

骸「ちょっと、待ってくださ―・・・」

風「骸・・・さようなら。」

風は骸の言葉を遮るように別れの言葉を告げるなり。足早にその場を去って行った

涙を流す骸を残して・・・・・・。

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あきゅろす。
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