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どりーむ
帰り道 [不二/恋人/合唱部/ほのぼの・甘/不二視点]


帰り道




僕の彼女は、合唱部でソプラノ担当で部長の春日梨乃。
音楽室とテニスコートは向かい合わせだから、窓を開けて練習している時は梨乃の歌声が聴こえてくる。
透明感のある透き通った声、安定感のある音、確かな息づかい。
僕は、梨乃の歌ってる時が一番好き。
すごく楽しそうでイキイキしてる。
そんな僕の彼女の部活は、いつもテニス部より早く終るから、待っててくれるんだ。
もちろん、最初は「遅くなるから先に帰ってていいよ。」って言ったんだけど、「待ってるw」って聞かなくて…w
可愛いよね、「周助と一緒に帰りたいのw」って…w
クスッ、僕も梨乃には弱いかもね…w



「あ、周助!!」
「梨乃、待った?」
「ううん、今来たトコロ。 待ってないよw」
フフ…ホントに優しいね。 僕、知ってるよ?
合唱部が一時間も前に終ってる事…。


「ホント? 良かった。」
「うん!! じゃあ、帰ろっかw」
「クスッ、そうだね。 それじゃあみんな、お疲れ。」
僕達は学校を出た。



「ねぇ、周助。 今度ね、文化祭で歌うんだよ!!」
「すごいね。 じゃあ梨乃は挨拶とかするの?」
「うん。 今から緊張するよぉ…」
「クスッ、梨乃咬んじゃいそうだよね。」
「あっ!! ヒドォイ!!!」
「クスッ、冗談だよ。 僕は梨乃の声、大好きだよ。」
「っ!! またそうゆう事言う〜…///」
「ホントだよ。 梨乃の声聴いてると安心するんだ。」
「じゃあ、文化祭の歌は周助のために歌うねww」
「クスッ…それは嬉しいな。 頼むよ。」
「うんっ!!」
「梨乃。」
「何?」


「手、繋ごっか。」


「…うんっ!!」

────ギュッ


「何か幸せだなぁww」
「うん。 僕も幸せだよ。」



この道が続く限り、ずっと一緒に────
                     


fin.



あとがき

青学ドリ、第二弾は不二でした!!
最初、不二夢は「手塚との試合で負けた不二と一緒に手を繋いで帰る」というストーリーでした。
けど、何となく日常的なモノが書きたくなったので、急遽このお話に変えました。
あと、背景のイラストは彩斗サンが描いてくれましたw
では、ここまで読んで下さった方と彩斗サン、ありがとうございました。

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