敵か味方か _ しばらくすると、氷帝の人が部室から出ていくのが見えた 。 中には朱里が倒れてる 。 行くなら今しかない 。 《 朱里 !! 》 私は倒れてる朱里に駆け寄った 。 《 ごめん、ほんまごめん … !! うち、なんも出来んかった … 。》 必死に謝ったら 『 双葉 … 、分かった、でしょ … ? これが、私なの 。こんなに、最低な、人間なん、だよ 。』 途切れ途切れに話す朱里 。 でもその顔は今にも泣きそうで 。 ほんまに楽しんでいじめしてたらこんな顔せん 。 《 朱里 … 、朱里のこと助けてあげれんかったうちが言っても信用ないけど、うちは朱里のこと信じる 。 最後まで、朱里のこと信じる … !! 》 うちは朱里のこと裏切りそうになった 。 でも、もう迷わん 。 『 ありがとう … 』 その時朱里が泣いた 。 殴られても泣かなかった朱里が、泣いた 。 やっぱり、朱里は悪くない。 うちは、うちが信じたいもんを信じる 。 [*前へ][次へ#] [戻る] |