敵か味方か
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《 じゃあ 、うち四天やからあっち行くな?
ご飯終わったらまた話そな !! 》
ほんまは朱里が心配やったけど、時間も時間やから四天のとこ行くことにした 。
大丈夫かな、朱里 。
四天のとこ行って席に座ったら 謙也先輩が
「 なぁ、さっきのほんまなん ?
ほんまやったら、双葉危ないんちゃうか ?」
謙也先輩はうちのこと心配してくれて言ってくれたみたいやけど、うちにとってはありがたくなかった 。
《 ほんまか嘘かは分かりません 。
でも 、今日の朱里を見てたらそんなことをするような子には思えんのです 。
それに、すごく怯えたような顔もしとった … 。
あの時の 、うちみたいで … だから、信じたいって思ったんです 。
先輩達が危ないって思うんやったら 、うちにも近付かんでええですよ 。
2週間は一緒に暮らすんですしね 。》
自分の思っとること 、全部言った 。
確かに、嘘をついとるって事もあると思う 。
でも、今は信じたい 。いや、最後まで信じたい 。
「 まぁ、今日逢ったばっかりで決めつけるのも良くないわな 。
双葉がそう言うんやったら 、俺らも味方や 。」
そうやって笑ってくれた蔵先輩の笑顔はあの時と全く同じ優しい笑顔で 、すごい安心した 。
他の四天の皆も同じみたいで、ええ人に囲まれたなって思う 。
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