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〜確信〜 13
「アイツは、ゼッタイ、あの娘の為なら人を殺せる。
実際殺るとかどーとかじゃなくって、そーいう気持ちでいるかどーかってこと。
口では、何とでも言えんじゃん?
…ごまかしきれてないよーな感じもするけどね」
]は楽しそうに話すのだが。
ネウロに会ったことのないアイには、]の言わんとすることの、深い意味は理解出来ない。
あの可愛らしいだけの化け物少女…“傀儡の探偵”が、]をここまで痛めつける魔人の起爆剤…などという]の見解は、理解の範疇を超えるだけ。
―そういえば、確かに、並大抵でない度胸を内にひそめていそうな娘では、あったような―
ただ、一度だけ会った少女のことを思い返す。
「イテテテ…
アイ、あの娘はちょっとヤバいね。
あの娘そのものも、そばにいるアイツも。
もしも今、俺が…いや、俺でなくても、誰かがあの娘を殺したりしたら……
世界は滅びる…かもしれないからね
…アイタタ…
さーて、これからどーしよーかなー
まずはこの傷を治さないとだよなー……」
あくまで陽気に言う]。
アイは膝の上の少年に、
「……まさか……」
そう、繰り返すしかなかった。
[*前P]
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