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〜吾代受難〜 10

 帰りてーのに帰れねーのは、猫舌な俺が、なかなかコーヒーを飲み干せねーせいだ。

 せっかく淹れてくれたのを無下にするのは、唯一の常識人の秘書…アレ、俺ついさっきコイツもヘンタイに数えたか。ま、いーや…に、失礼じゃねーか。

 決して、断じて、このアヤシい嬌態を見続けてたいワケじゃあねーんだ。
 なのに脇の秘書は、コーヒーが減ってくると、あっついのをなみなみと注いでくれやがる。

 見ろってか?
 見続けろってか?!



 動揺する俺をちらりと見やった化け物。うっかり視線が遭ってしまった。

 化け物は、

 ニヤリ

 と笑った。

やっぱりこっちの反応も愉しんでやがったあぁ!!


 要するに、コレは、だ。

 テメーはとことんラクをしつつ
 探偵にひっつき放題
 存分に感電(たぶん)プレイ
 艶っぽい声まで聴けて
 謎の手掛かりもゲット

 化け物にとっては、一石二鳥にも三鳥にも四鳥にもなりやがる。


 んでもって…全てひっくるめて、俺へのタチの悪ぃ嫌がらせに違いねぇ…

 公開プレイしてやがんだ間違いなく



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あきゅろす。
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