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〜吾代受難〜 08

 俺は、恐る恐る、
「…あんま考えたくねーけどよ…アレって、探偵が勝手に感じちまってんのか…?」
 秘書に聞いてみた。

 だってよー。

 化け物が手紙を見て探偵にサイン出してんのと、化け物の反応を探偵が勝手に察知してんのとじゃあ、同じコトでも意味が全然違くねーか?
 俺は反応しなかったし。

『そうみたいですよ』

 やっぱりそうかあぁぁ!!

 つーか秘書!!オメーはどーしてそんな楽しそうなんだ!!

 こーなってくると、俺が厳選したことが、探偵には酷だったかもしんねー。悪く思うなよ探偵……



 そんなこんなの繰り返しを、少しの間フツーに見れてたんだけどよ……
 どうにも落ち着かなくなってきやがる。


「きゃん!」だの「あっ!!」だの「あんっ」だの、繰り返される軽い悲鳴を、化け物どもから目をそらして聞いてっと…どーもソノ……

 某ジャンルDVDのよーな、ものっそいアヤシい声に聞こえてしょーがねー。

 化け物は目を細めて、明らかに愉しんでやがる。この化け物にも、このアヤシい声は艶っぽく聞こえるもんなんだな。


 やべー…
 ムチャクチャ居辛ぇ…




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あきゅろす。
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