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〜吾代受難〜 03

 化け物は、
「おお珍しく気の利くことだ雑用よ。貴様もようやく、ご主人である我が輩に心底忠義に仕える心構えが出来たとみえる」
 と、珍しく誉め言葉を口にしたが、しっかり勝手なこともぬかして立ち上がり、俺の持つ封筒を少し真剣そうな眼差しで見て、適当な一通を抜き出す。

 …で、俺の肩に腕を回して、封筒を凝視している。

 ……何したいんだ?……

 化け物は声を出さずに笑い、すぐに、いかにも満足そうな様子で俺から封書の束を取り上げて、ソファに戻る。

 ……ワケわかんねぇ……

 と、

「お待たせ吾代さん!!あかねちゃん特製ブレンドコーヒーが入ったよ〜!!」
 突如、探偵のノーテンキな声が響く。

「お、おぅ、サンキュ」
 俺はとりあえず礼を言う。


 探偵からコーヒーを受け取った途端、化け物が、
「ヤコ、いつまで我が輩を待たせる」
 と、苛立たしげに言う。

 探偵は、
「はいはい、わかっておりますよネウロ」
 …と、小走りでソファに向かい、化け物がふんぞり返る脚の間に、躊躇も何もなく座りやがった。


 だから何なんだよそれはよ!!





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あきゅろす。
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