main storyT 〜吾代受難〜 02 …どっから声がすんだ…? そー思ってっと、化け物の読んでる新聞から、探偵がぴょこっと顔を出した。 どっから顔出してんだオメー てこたー、アレか?探偵は、化け物の前に座って、一緒に新聞読んじゃってるってことだよな…? 呆然とするしかない俺に対して探偵は、何でもないことのように、 「今コーヒー淹れてもらうね。ちょっと待ってて!」 立ち上がり、化け物から離れた。 オイオイちょっと? コレはいったいどういうことですか?探偵さん…? 化け物は、新聞の続きを読む様子はない。 テーブルの上の新聞には目もくれず、脚を組んで手持ち無沙汰そうにしてやがる。 てことはアレか?探偵を脚の上にはべらせて、新聞を掲げさせてたってことか?なんちゅー横着さなんだ、このヤローは! い…いや、コイツらに付き合ってツッコんでたら、キリがねぇ。 俺は一息二息深呼吸をして、気持ちを落ち着かせる。 「お…おらよ、テメーの要るモンをまとめて持ってきてやったぜ。あ…あと、郵便受けに手紙きてたから、ついでに…」 無表情だった化け物は、やっと俺の方を見た。 . [*前P][次P#] |