main storyT
〜進展〜 10
状況から判断するに、どうやら、密着している状態で謎の気配を感じると、ネウロの察知したものが電気状の刺激となり共鳴して、弥子にも感じられてしまうようだった。
弥子は一息ついて、
「はぁ〜。びっくりしたぁ……
こんなことってあるんだね。知らなかったよ」
何気なく言うのだが……
ネウロには、これはもしや弥子が思っているよりも、ずっと摩訶不思議な現象ではないか…と思えてならない。
―ますます面白いことを見つけたものだ……―
ネウロは微笑んだが、弥子がそれに気付くことはなかった。
結局その日は、その手紙以外に謎を孕むものはなく、しかしネウロは常になくご機嫌で、いつものように弥子を引っ張って、依頼主の元へ向かうのだった。
「それにしてもさー…『うちのジョン捜して下さい…』に、どんな謎が隠されてんだろね。
あたしにはさっぱりわからないよ。
ネウロはどう思う?」
「…知らん」
2人とも、どこかで聞いたような依頼内容だ…どこでだったか…という、妙な既視感に内心疑問を抱きながら、ともあれ、依頼主のところへ急いだ…のだとか。
[*前P]
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