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〜進展〜 09
「フム…謎だな」
「あったの?!」
「貴様なんぞに惚れる人間がいることが…だ。本性を知ったら裸足で逃げ出すのがオチであろうが」
「なんかヒドい言い方〜」
ネウロは喉の奥で笑う。惑わしている男は1人ではすまないのに、まるで気付かないこの女は、とんだ罪作りだと思い。
四通目
「えーと、これは…きゃっ!」
ネウロの髪留めが反応したのと、弥子が奇妙な声を上げたのは同時だった。
「……?」
「…何?これに謎の気配があるの?えーと…『うちのジョン捜して下さい…』…ねぇ…
てゆーかネウロ!!またいきなりヘンなことしないでよ!!」
ネウロには弥子の剣幕の意味が理解出来ない。
「?…何の話だ」
「あんた、今度はあたしに軽く電撃かましたじゃない!」
「我が輩は何もしていないが…
我が輩の電撃とは、こんなものだぞ」
ネウロは弥子の背中に指を当て、軽く電気を送り込んだ。
「んぎゃあっっ!!」
明らかに、違う。
ふと思い立ち、弥子の背中に覆い被さり、件の手紙の内容を黙読してみる。
内容はともかく、確かに髪留めが反応する。そして、
「うわ、うわわわ…」
弥子も同時に反応する。
何もしていないのにも関わらず、だ。
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