main storyT 〜確信〜 12 「………」 「さすがに、本気で怖かったみたいなのは感じたけどね。 でもあの度胸はやっぱ、場数踏んでるからなのかなー。俺に捕まって殺されかけても、罵声浴びせられるのは大したもんだと思うね。 魔人と連れ立ってるだけあって、面白くて興味深い娘だよ。中身、見てみたいかもだね」 「………」 「ネウロにしてもさ、人の話なんか全然聞かないで事務所から即俺を引き離してさー。 あの娘を殺してからネウロをじっくり殺すつもりだって言ったら、すぐさまひっどい脅迫の上、コレだから」 ]は胸を押さえてクスクスと笑う。 「アイツを殺そうとするのは自由だけど、あの娘は奴隷で所有物で自分のものだから、他のヤツが殺すのは、アイツん中で許されないんだってさ。 あはは。まわりくどい言い方してるよね… …っ痛ぅ…」 「…それで、起爆剤、というのは…?」 「…俺がネウロにいきなり胸貫かれた時さぁ、どんな姿してたと思う?」 「…解りかねますが…」 「絵石家塔湖ん家で世話になった刑事のカッコだよ。まんまアイツの顔見知り。 ソイツの姿してても、ネウロは少しの躊躇もなしに俺の胸に腕を突き立てた。 中身が俺だってわかってるから…だけじゃないと思うね」 [*前P][次P#] |