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〜確信〜 08
ネウロは華麗な仕草で事務所の床にひらりと降り立つ。ついでに弥子を蹴飛ばす。
「痛いっっ!!」
「長話する価値もない。一瞬で黙らせてやった」
―怖……―
しかし、ようやく落ち着いてきた。弥子が事務所に戻ってから、ものの10分しか経っていないのだが、こんなに目まぐるしい10分は二度とごめんだと、心底思う。
「…さっきみたいに、あたしまた命狙われちゃうのかな…」
―今回はネウロが結果的に助けてくれたけど…―
弥子は恐ろしくなり、ブルッと震える自分のからだを抱きしめた。
「フム…それはない」
「何でそう思うのよ? あの殺気が本物ってことくらい、あたしにだってわかるんだからね!」
ネウロは手を伸ばし、弥子の髪をかきまぜながら、
「我が輩の奴隷を手に掛けようとする不逞の輩には、どのようなお仕置きが待っているか…
わずかながらではあるが、知らしめてやったのでな」
妖艶に微笑み言うのだが、かえって弥子に、
―やっぱり、怖…―
…と思わせるに充分。
「さて…とんだ茶番だったものだが…ヤコよ、今日の分の手紙はどうした?」
「あ…っ!! ]のゴタゴタで忘れてた…!!」
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