main storyT
∞あかねブログ∞ 02
ですから、私も何がどうしたのか訳がわかりません。
…役に立てなくて申し訳なかったのですが、何も答えられませんでした。
…ただ…
……そういえば……
ネウロ様が事務所宛てのお手紙に目を通されている間、私は紅茶を淹れ、弥子ちゃんは紅茶と共に、笹塚刑事さんから頂いたというお菓子をホクホク顔で食べていたのですが…
その様子をチラリと見たネウロ様が、
「…このスポンジが…」
苦々しげに呟いていたのは、とてもとても印象的で、よく覚えています。
それに……
ネウロ様が弥子ちゃんに仰った、
『貫き殺す』
とか、
『喰われたいのなら…』
とか……
物騒な言葉の、脅迫という膜を剥がして考えてみると……
そこに、魔人様なりに織り込まれた本心があるような気が、しました。
…自覚なさっていないかもしれませんが…
でもそれは、弥子ちゃんに言ってはいけない。
私の考えが間違っていないのなら…
弥子ちゃんが自分で悟るべきことなのでしょう…。
だから、黙っていました……
あかね
あ、あとデリカシーのこととかバラしちゃって、ゴメンね!!
怖かったんですもの…
.
[*前P]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!