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 おまけ
 夜…

 不在中に女同士でずいぶん盛り上がっていたらしいことは、あかねのデスクに散らされたままの紙の、おびただしい文字で判る。

 ネウロはそのうちの一枚をひらりとつまみ上げ一読し、思わず苦笑。

 弥子が何をあかねにまくしたてたかが、容易に想像できる。

「アカネ、貴様はいったい、我が輩とヤコとどちらの味方なのだ?」


 自分の時は弥子を庇い、弥子の時は自分を結果的に庇っている。なかなかの手際で、流石は秘書では、ある。

 あかねは楽しげに文字を綴った。
『私はもちろん、お2人共どちらの味方でもありますよ♪』

 ふっ…と、魔人は笑った。
 が、その笑みがしばしの後、心なしか黒みを帯びたように、あかねには見えた。

『(……………)』
「…で、ヤコは我が輩のことをどのように言っていたのだ…? どうせロクなことではあるまいが」

 文面を見てしまえば、興味を示すのも当然ではあろう…

―ロクでもないとわかっているなら聞かないで下さい〜!!

 ていうか!!


 弥子ちゃん何で片付けてってくれなかったの〜〜!!―



 結局、命の恩人(?)には逆らえず、洗いざらい吐かされた、とか…




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[*前P]

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