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〜弥子の独り言〜 05
そうゆう動揺が伝わっちゃったのか、ネウロは手をのばして頬をつねってきた。
…からかってきやがった。
もう、あたしは、恥ずかしくて恥ずかしくて…
「エへへ…」
って、笑ってごまかす…しかないじゃない。
……それからは黙って歩いてたんだけど……
なんだか……
ネウロのあったかさが心地良かった。
沈黙も、心地良かった。
そういえば、おんぶされてる時はじめて思ったのだけど。
うまくはいえないけど、男の人なんだなぁ…って感じの匂いが、した。
もちろん、腕組んでた時も、それは感じた。
……たぶん、あたしの好きなタイプの匂いなんだよね……
だから、腕をつかんで顔を肩に当てて、歩きながら目をつむってると、気持ちよかった。
ネウロはいっつも私にひっついて、Sの限りを尽くすけど、そんなこと…匂いとか心地良さ…なんて、感じたことは今までなかった。
一度それ感じちゃったら…
一度意識しちゃったら…
これからは、ひっつかれる度に、ドキドキしちゃうのかな…
それって少し、困る。
ホントに、今日は、ヘンな日だったなぁ………
.
[*前P]
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