main storyT
〜吾代受難再び〜 03
この俺がまさかこんなガキに対してヘンな気ィ起こす筈もねーが…
なんちゅーか、フツーに色っぽくて目の毒なのは事実だ。
フツーに見てりゃ、探偵は可愛い部類に入らなくもないからな。
化け物は、つまらなそーな顔してやがる。
まー…なんだ。
化け物は憎ったらしいに違いねーが、俺も男だからな、テメーの今の気持ちはわからなくもないぜ。
さぞかし惜しかったんだろうな。
…でも俺は悪くねーからな!
…つーかよー…
いきなりこんな場面を見ちまうってことは……
コイツら、俺がこの事務所をご無沙汰してる間に、とーとーデキたってことだよな。
早いとゆーべきか、遅いとゆーべきか…
探偵は女子高生だから、世間的には犯罪なのかもだけどな。
化け物には関係ねーだろーけどよ。
「まだ日も明るいうちから、ずいぶんとまた元気じゃねーか、テメーらよぅ。
邪魔して悪かったな。
…にしても、テメーら、いっつもあんな具合に事務所でいちゃついてんのかよ? 今までよく無事だったよな」
俺の皮肉に、探偵はただでさえ赤かった顔をもっと真っ赤にしてそらしちまう。
女の子なら、その反応は当たり前だな。
[*前P][次P#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!