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〜惜しむ者もう一人〜 18
もぞもぞと潜り込もうとすると…
突然事務所の扉が開き、聞き慣れた声が室内に響きました。
「チィ〜ス!オラ化け物!要るモン持ってきてや……」
声が、途切れます…
ドアの真正面の窓際には、今まさにいちゃいちゃしている真っ最中の、事務所のあるじお2人。
ていうか、キスしてるところバッチリ見られちゃったよ…!
絶句し、重たそうな段ボールを肩に担いだまま、ドアを開けた姿勢で硬直するは……もちろん吾代さん。
あらま、何といいますか…
……ベタな展開ですこと……
「ごっごご…!
吾代さん!!
……コンニチハ……」
後ろから抱かれ膝に座らされたまま、引きつった笑いを浮かべて妙な発音で挨拶する弥子ちゃん。
「…吾代…
貴様……」
殺意でも込められていそうな視線で吾代さんを見据え、低い低い呟きを漏らすネウロ様…
ネウロ様ったら、笹塚刑事さん達が帰られた後、鍵をかけておかなかったんですね。
それはまた…うっかりさんでしたね…
…お察しします…
だけど、これもこれで面白そう…
やはりこのまま、ここで見ているとしますか!
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[*前P]
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