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〜惜しむ者もう一人〜 15

 意地悪く仰るネウロ様は、本当に楽しそう。
 そしてまた同時に、嬉しそうに仰られたその言葉に、弥子ちゃんのみならず、私まで驚かされてしまいました。


 …が…

 よくよく考えてみると、ネウロ様の仰る通りなのでした。



 私は、弥子ちゃん大人になったなぁ…なんて呑気に思っちゃいましたが、ジャケットの傍にリボンがあることを認識されていたなら…
 それをさり気ないふりして隠しちゃったことは、隠さなきゃならない訳とか感情があるって想像させちゃうだけで…

 隠した方は、そんなつもりはなくても、それを証明しちゃったようなものです、よねぇ…確かに。


 …ま、ネウロ様にとってそれが都合が良い…ぶっちゃけていえば、胸のすく思いだったのなら、結果オーライなのでしょう……

 ですが、そんな、今までになかった弥子ちゃんの様子が、あの笹塚刑事さんを尚更刺激したのかも…なんてことも、私なんかは思っちゃいます……




「…そんな…」
「ヤコのしたことをどう思おうと、その者の勝手だ。貴様が気にすることではない」
 恥ずかしそうに絶句する弥子ちゃんに、ネウロ様は余裕たっぷりに言い聞かせます。



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