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〜惜しむ者もう一人〜 01
ネウロ様にお願いして、再び弥子ちゃんの携帯に付けて頂きました。
だってだってだって…!
せっかくお2人がいいところだったのに…
私は残念ながら、ネウロ様のご命令で、壁紙の後ろから聞くだけしかできませんでしたけどね。
…それでも、いいところだったのに…ですよ…!
それを邪魔しくさっ…いやいや、邪魔してくれちゃったなんて…あちら様はご存知ではないこととはいえ、あんまりではありませんか…!
こちらにおいでになるのでしたら、その憎らしいお顔を拝見したいではありませんか…!
そう思い、弥子ちゃんの携帯のストラップに扮して、私のデスクから皆さんのご様子を見させて頂くことにしたのです……
「昨日の今日ですまないね、弥子ちゃん」
先立って挨拶なさったのは、度々こちらにいらっしゃる笹塚刑事さん。ご一緒なのは、お名前は失念しましたけど、見覚えのある若い刑事さんでした。
「いえ、そんな!」
と、弥子ちゃん。
「ご苦労様です、笹塚刑事…」
と、短く、ネウロ様。
「いやマジで、世話になりっぱなしの上、めんどくさい後始末にまで付き合わせちまって悪ィと思ってるよ」
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