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〜そして助手は苦笑い〜 24
我が輩に組み敷かれ、随分としどけない有様の眼下の女に駆り立てられる感情は、これまでより遥かに強烈だ…
ヤコを見下ろし、ジャケットを脱ぎ放り投げる。意識したわけではないが、先程落としたヤコのリボンの隣に、それは落ちた。
「ヤコ…」
胸を覆う布切れを指先でずらし、唇を這わせる。ヤコは身悶えする。
「……なぁ…に?」
布切れは正直邪魔でしかないのだが、仕組みがよくわからないのでずらすしかない。そそられはするが、同時に煩わしい。今度、これを禁じてみようか…
「我が輩は優しくなどない…よく覚えておけ」
囁くと、ヤコは瞳を見開き、少々の間の後、笑った。
「…どんなネウロも、好き」
さすが…
ヤコだ…と、思った……
決してそのようなことは言ってはやらんが…
この女は可愛く、愛おしく…
だからこそ…支配せずにはいられない。
だが、欲に任せたままではきっと壊れてしまう。こちらの…人間の流儀に合わせてでも…
…これではやはり、優しいと指摘されても反論出来なかろうか。
圧倒的なちからで壊さぬようにと思う時点で…我が輩は既に『優しい』のやもしれないのだ……
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