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〜そして助手は苦笑い〜 02

「宿題程度に我が輩、そのような阿漕なことはせんぞ」
「どーだか。
 …うー…この式に何を当てはめるのかが解れば…!」
「今完璧に理解しておけば、後々試験などで慌てふためくこともなかろう。だから教えてやると言っていようが」
「だからいいって…!
 ネウロのゆーことは正しいけど、あんたの力だけは借りないよ」

 …随分と信用されていないものだな。
 まぁ、以前の試験ではかなり恨まれてしまったので、致し方なかろうが…

 だが、力を貸したことによる正当な対価を求めて何が悪いというのやら。


 ヤコは唸る合間に、グラスを引き寄せる。アカネが入れたカフェオレとやらを、ストローでこくこくと飲む。
 相当美味いものなのであろうか。眉根を寄せた、常にない厳しい表情がふと緩み、微笑みさえ浮かべている。
 カラン…と氷が音を立て、ヤコはグラスを、トロイが濡れないようにと置いたハンカチの上に戻し、再びテキストの前でうずくまり唸りだす。


「………」
 …つまらん。
 実に退屈だ。


 ヤコが事務所で宿題をし、奮闘しているのは、それ程珍しい光景ではない筈なのに、何故こんなにも手持ち無沙汰であるのか……



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あきゅろす。
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