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〜秘書の助手観察記〜 16

 ……あれ…もしかして、ネウロ様も私も、乙女の敵…なのかしら?

 そう考えちゃうと、ちょっとばかりショックかも…


「…つまらん」
 弥子ちゃんの動揺が理解不能で、実に面白くないと心底から思ってらっしゃるのが、そのひとことでよくわかります。

 でも、渋々ながら弥子ちゃんを離してあげています。何だかんだいっても、ネウロ様…お優しくなりましたよね…

 弥子ちゃんは、すぐさま立ち上がって、ほぅ…と溜息をひとつ吐き、私の方に振り返りました。


「ただいま、あかねちゃん。遅くなってごめんね」
 まだ赤い顔で、少し笑って言います。

 だから、私は、
『おかえり!弥子ちゃん!!
 何で謝るの?』
 そう返事をしました。

「………
 何だか、すごく喉渇いちゃった。あかねちゃんの作った美味しいの、飲みたいな。お願いできる?」

 お安い御用です、もちろん。

『甘ーいカフェオレ作ったげるから、飲んでね!』

 本当に、さぞかし喉が渇いているでしょうから…(笑)


「ありがと、あかねちゃん」



 そうして、こちら『桂木弥子魔界探偵事務所』は、全員揃ってようよう、通常業務に入る…のでした。




あかね

[*前P]

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