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〜秘書の助手観察記〜 14

 弥子ちゃんは私の方をチラチラ見やりながら、ネウロ様の肩に力無く顎を置いて、溜息。

「…あかねちゃんが…」

 今頃驚かれてそう言われてもなぁ……
 …と、思わなくもなく、可笑しいったら…!

「ああ…」
 少しも体勢を変えることなくネウロ様は、
「今頃気付いたのか。
 …何を今更」
 そう仰るということは、いつからか…もしかして私が目覚めた最初から、気付いていた…
 もしくは弥子ちゃんが帰ってきた最初から、見られても構わなかった…という風に解釈して構わないんでしょうかね…?

 本当に、どこまで大胆になっていくんでしょうか?


「今更…って、知ってたんなら少しは遠慮しなさいよ!」
 弥子ちゃんは言いますが、それもまた今更…ですよね…


「随分と偉そうな物言いなのだな」
 読んでいた便箋と封筒をテーブルに放り、弥子ちゃんの頭と首根っこを掴み、顔を覗き込んで、ネウロ様が仰います。

 偉そう…じゃなくて、ただ混乱してるだけなんだと思いますが…

「そ…じゃなくてさ…」
「別に悪いことでも、見られて減るものでもなし、一向に構わんではないか」
「その認識は間違ってる!」
「…知ったことか」




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