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〜秘書の助手観察記〜 13

「我が輩の…
 奴隷の分際で“ちょっと”遅くなった上に小憎らしいばかりの言動が目立ったからな。
 甘んじて受けろ。当然のことではないか」

 …ですって。

 ネウロ様ならばあり得る理屈だということは、恐らく弥子ちゃんの方がより解っているのでしょうがね…
 何とも、まぁ…(笑)

「だからって、意識して増幅すんな!ビリビリ痛いの!このドS魔人がぁ!!」
 非難がましい弥子ちゃんの様子が面白いのか、ネウロ様は、殊更ゆっくり便箋を広げて文面を眺めておられます。
 わたわたするしかない弥子ちゃんの顔は、こちらからよく見えるのですが、ネウロ様の表情がこちらからは見えないのが、返すがえすも、残念…


 あーあー…

 なんか、じゃれついて、いちゃついてるようにしか見えません…

 と、そこで、弥子ちゃんがネウロ様の肩越しに、漸く、やっと私に気付きました。
 何となく、『目があった』感じがするのが不思議です。

「うわぁ!?」

 弥子ちゃんは大仰に驚いて体を跳ね上がらせました。

「ちょ!ちょっとネウロやっぱ離して!この際他の方法のバツを甘んじて受けてもいいから、今は離して…!」
「ム?どうした?」




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