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〜秘書の助手観察記〜 08

 …なんて思った私は、野次馬根性丸出しですか?
 むしろ出歯亀根性丸出しですか、そうですか…


「うん、あそこ」
 覆い被さっていたネウロ様が退いたので起き上がった弥子ちゃんは、来た時にドアの辺りに落としたらしい、鞄を指差します。

 そんなとこに鞄を落としてるってことは、ネウロ様は弥子ちゃんが帰ってくるなり八つ当たりでもなさったんですかね…?

「よろしい。では、今度は貴様が我が輩の食事に尽力するがいい。今すぐ持ってこい。どうもあれに『謎』の気配を感じる」

 ネウロ様の言葉に、弥子ちゃんは少し顎を上げて、かすかに物足りなげな眼差し…
 でもすぐに、
「はいはい」
 と、立ち上がって、鞄に駆け寄ります。

 ネウロ様は、笑っておられるばかりでした。

 ご自分から甘い雰囲気を散らして、食欲がより優先するかのようなことを言っておいて…
 弥子ちゃんが背中を向けている間、苦笑が滲み出したかのような、珍しいお顔をなさっているんです。


「これこれ、お待たせ!
 …で、どれに『謎』の気配を感じるの?」
 ソファの後ろ、ネウロ様の後ろに回り込み、弥子ちゃんはネウロ様の肩越しに、封書の束を広げました。




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あきゅろす。
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