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〜秘書の助手観察記〜 06
ネウロ様はそのままキスに移行した模様です。
ソファの背もたれが邪魔で、私からはよく見えないのが残念なんですが……
弥子ちゃんが、腕を差しのばしてネウロ様を抱きしめたのが…ネウロ様からのキスを受け入れる仕草をしたのが、背もたれ越しに見えました。
弥子ちゃんも、素直じゃないなぁ…
ま、本気で言ったワケじゃないんでしょうけどね。
「…やはり…妙な膜などない方が、良い」
……膜……?
目が覚めるまでの会話がわからない私には、それが何をさすのか、わかりません。
この雰囲気からして、色めいた話題であることだけは明らかなんですけれど……
「…そ…」
弥子ちゃんは短く返します。
「…だが、その膜に護られたのであれば、それもそれで悪くはないな…」
ん…?
これって、リップとか口紅のことを言っているのかな…?
そんなの、女の子の常識だと思うんだけど……
キスするよーな関係に発展しちゃうと、そーゆーのも気にするのかな?ネウロ様は…
もちろん、弥子ちゃんも……
ま、確かに、間違いなく感覚が敏感なネウロ様にとって、リップの感触は…邪魔でしかないのかも……
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