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〜秘書の助手観察記〜 04
…弥子ちゃんに、何かあったのでしょうか…?
忌々しいけれど、動く程ではないような、何かが……
さすがにそこまでは判りません。
そしてネウロ様は、余程のことがない限り、行動には移しません。
弥子ちゃんのことを、時々視ていることがばれるわけにはいかないんでしょうね…
まぁ尤も、だからこそ、取り返しのつかない何かがおこることも、有り得る…のでしょうけど。
むしろ、既にそんなことがあったんですし。
…それが何かは、明言はしませんが…
しばしして、ネウロ様は少し落ち着いた模様で、まるで眠っているかのようにしておられました。
時折、
「2」
とか、
「3…」
とか、何かを数えていらっしゃって…
そんなネウロ様を見ているのも、失敬なんですが飽きてきてしまって、
『少し失礼して、休んでもいいですか?』
私はそうボードに書き、ネウロ様にお伺いを立てました。
「構わん。火急の用件もないしな。ヤコが帰ってきたら、起こしてやる」
そっぽを向いたまま仰るネウロ様に、
『失礼します。では、おやすみなさいませ』
私は挨拶をして、壁紙の裏に潜り込みました……
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