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〜探偵の助手観察記〜 10

「ヤコがそういうのならば、我が輩はそれでも構わんが…

 ……それでいいのか?」

 ネウロは、急に声音を変えて言い放つ。
 あたしは、悔しいけど…ドキッとしてしまった。

 だけど、そんなことを言ってるネウロは、頬に触って耳に触れて…組み伏したあたしに、唇を寄せ、て…

 そしてあたしは、瞳を閉じて…受け入れる……





 ネウロの気持ちは、ことばなんかよりも、行動でわかる。

 口にすることばが、ウソかホントかどうなのか…なんてことも、なんとなく、わかるようになってきた。


 でも、本心では本音を解ってほしいクセして、あたしがそれを言葉で表現しちゃうと、少しつむじを曲げる。

 ネウロと同じように、行動で示す方を、絶対に好むんだ。

 時に、それがあたしにとってすごく恥ずかしいことなのも、ちゃーんと知ってて…それでも望んでる。

 そんなことを最近、やっと解るようになってきた。




「…やはり…妙な膜などない方が、良い」
 あたしを蹂躙するいけない舌を、わざとのように覗かせて、小憎らしい魔人は、囁く。

「…そ…」

「…だが、その膜に護られたのであれば、それもそれで悪くはないな…」




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あきゅろす。
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