[携帯モード] [URL送信]

main storyT
〜探偵の助手観察記〜 05

 けど、それは

 触れてはいけないし
 触れられたくないし

 ネウロにしても…
 触れたくは…ないよね…



 …なんか、ヘンなとこでバカなんだね、ネウロは。

 うまくはいえないけど、総括すると可愛げのある、おバカさん…だから、いいけどね。


 嫉妬…っていうのかな、そーゆーの…そんな感情とか、焦りとか、苛立ちとかさ、そういうのを、ちゃんと言わない。
 言うときもなくはないけど、そーゆー時は、ものすごいドSで、本気で怖い。
 何にしても、結局は解るように、表現するの。


 前の、ホントにドンカンなあたしだったら、気付かないで普通にスルーしちゃうくらいの、微妙で絶妙な、言い回し。


 …それが解っちゃうようになったのは、やっぱり…

 ……うん、きっと、そうなんだろう、な……



「面妖な匂いって?」
 あたしは訊く。
 ネウロは、ほんの少し、本当に一瞬、ホッとしたような顔になって、すぐに元の表情。

「…食い物でもないそれを、貴様は何故そこに付ける?」
 あたしの唇に指を這わせながら、ネウロは言う。
 どうも、本当に疑問に思うみたい。




.

[*前P][次P#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!