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〜探偵の助手観察記〜 04
「それに…何?」
「……」
…何だろ?
何を言い渋ってるんだろ?
「…何やら面妖な匂いも…させている」
…あ、コイツ、ウソついてるな…って、直感でわかった。
いや、ウソというよりか…誤魔化しの方が近いのかな。
ネウロが言い渋っちゃう程のことなんて何かあったかな?
匂いの話をしてたんだから、あたしから何かの匂いがしてた…と…か……
あ…
……いや……
いやまさかね……
いくらドンカンなあたしでも…時々、「ネウロに見られてるんじゃ…?」って思う時は、これまで何度もあったんだよね。
ネウロはさすがにハッキリとは言わないんだけど、あたしの行動を見知った上での言動は、ハッキリいって、多い。
思えば、さっきはすごいタイミングで電話かかってきたし。
あのときも……
ネウロは、ものすごいタイミングで現れた…っけ……
てことは…かいつまんでいえば…
ネウロは、あたしがさっき匪口さんと遭遇したことを知ってるんだ。
その、微かな残り香みたいのが、今のあたしに、きっと、あるんだ……
ネウロにしか、わからないこと、だろうけど。
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