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〜探偵の助手観察記〜 03
「一度、貴様の『ちょっと』の定義というものを、詳細に事細かく聞いてみたいものだ。
それを知った上でならば、この我が輩が無闇やたらに苛つくこともあるまい。
勿論、事前承諾の際、貴様が正確に予定を伝えられねば意味がないのだが。
このようなこと…今更言うまでもなかろうが…な」
あたしが口を挟む隙もないくらいにまくしたてる。
「は…はい…
スミマセンでした」
悔しいけど、あたしは、ついつい謝ってしまった。
…ウソついたクセに…
とか
…あたしがあんなに急いだことを、ちょっとは褒めてくれたっていいじゃん…
とか、言ってやりたかったけど…やめた。
ネウロは口の端だけで笑う。
そうして、あたしの頭を掴んでソファに引きずり込んだ。
…あたしは一応やんわり抱きしめられて、ネウロの脚に座らされてる。
でも、ムード…なんて、まるでないけどさ。ふん…だ。
顔を寄せて、
「生ゴミの匂いがプンプンするな…全く、我が輩の食事をないがしろにして、よくもそこまで己の食欲に任せるがまま喰らえるものだ…
それに………」
そこで、ヘンに不自然に言葉を途切らせる。
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