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〜学友日記〜 07
「例えばさ、助手さんとか、さっきの刑事さんみたく、仕事で関わる人と良さげな雰囲気になるとか…
そうゆうのって、ないの?」
ヤコは、すんごくヘンな顔をした。
あれ?私ヘンなこと言ったかな?たいしたこと、言ってない…よねぇ…?
…たぶん…
だけど、ヤコ基準では、違うのかなぁ。
「…そんなんばっかじゃ、仕事にならないよ」
当たり前のようでいて、ヤコらしくない返事。
「う…うん、ゴメン」
私は思わず謝ってしまった。
「仕事とレンアイは別なんだよね、うん」
そう言ったら、またヘンな顔をする。
ヤコって…わかりやすいんだかわかりにくいんだか、イマイチ判らないなー…
今までヤコのこのテの話聞いたことないからなー。どう表情を読んだらいいのかも、わかんないなー…
「…別に、そゆワケじゃ、ないんだけど…」
小さく呟いたのが聞こえたけど、私は聞こえないフリ。
たぶん…
ヤコが、否定をしないってことは、もしかしたら何かあるのかもしれないけど。
だとしても、言いたくはないんだと…思う。
今は。
だから、これ以上は聞かないことにする。
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