main storyT
〜秘書のリアルブログ〜 03
『私、弥子ちゃんには何も聞きませんから』
私は書きます。
だって、弥子ちゃんに聞いたりして、余計なこと思い出させちゃったら、可哀想…
聞かなくて、良かった。
どこまでも私の勝手な推測でしかなくても…根拠なんてなくっても、間違いない筈です。
ネウロ様はどうも、『謎』以外のことには、何かしらのきっかけがないと、先に進もうとしない、
良く言えば慎重
悪く言えばヘタレ
…の部分がありますもの。
すごい失礼かもしれませんがね。
…だから、今回のことも…
『匪口結也』という人が、そのきっかけになっていたとしても、少しも不思議ではないと思うんです。
「…それがいいな…」
ネウロ様は、溜息混じりに呟きました。
さすがネウロ様。私が何を察して、何に対して、
『弥子ちゃんには聞かない』
と云うのか、すぐに把握されたようです……
「随分と鋭いものなのだな、アカネは…」
今度は苦笑混じりに、ネウロ様は仰いました。
『私は伊達に探偵事務所の秘書をしてませんよ?ネウロ様』
得意気に書いてやれば、何も仰らずに、ただ、お笑いになります。
そうして……
.
[*前P][次P#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!