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〜明けない日はない〜 13

 それらを知ってか知らずか、興の乗った様子の魔人は、より深く『味わえる』角度を探り出し、弥子の華奢な身体ごと絡め取る……



「んん…!!」

 押し寄せる感覚に押し流されないよう密かに苦心しつつ、弥子は軽くネウロの腕を叩いて軽い抵抗を示し、離してくれと訴えてみる。
 それが通じたものか、ネウロはゆっくりと顔を離したが、視線は強くあてたまま、
「…何だ」
 拗ねるような、声音。


「…あかねちゃんが…びっくりしてる…よ…」

 真っ赤な顔の弥子のしどろもどろな言葉に、ネウロは漸く気付いたかのような表情で、
「そうか」
 笑った。


―絶対、判っててやった…―

 とは、女2人が思ったこと…


「お…おなかすいてるのかな?ネウロはっ?
 お手紙きてたよ。何かあるといいよねっ!」
 弥子は慌てた様子で、事務所宛てに届いた手紙の束をネウロに見せる。


―おなかすいてるからこーゆーコトするって、その理屈はヘンだよ、弥子ちゃん!―
 あかねが思わず、心の中でつっこむ。
 動悸は、収まらない……




「我が輩が飢えていると…?

 …よくわかっているではないか。ヤコよ…」




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