main storyT 〜明けない日はない〜 12 ―えぇっっ!? いったいこれは何…? いきなりこれはどーしたってゆーの? どーゆーコト…?!― あかねはすっかり動転してしまう… 「…あれ以来だね…」 ネウロが唇を離すと、弥子は掠れた声で呟いた。あかねからは、その表情は、見えない。 ―あれ以来…? やっぱり…あの日? 何かあったのはわかってたけど、こーゆーコトだってワケなの…?― 「…そういった気分だっただけだ。何となく、な」 ネウロは床に降り立ち、弥子に顔を近付けた。 仄かに色付いた弥子の顔を眺め、満足げに笑うと、改めて手を差し伸べ、 「何となく…ね… あんたらしいっちゃ、ら…」 口の中で呟かれる言葉を遮るかのように、再び口付ける…… 「ん…」 聞いたこともない、弥子の甘ったるい声…に、あかねはすっかり心中で赤面してしまう。 ―うわああぁぁ〜…!!― 思わず取り乱し暴れて、壁にぶつかり続け、音を盛大に立ててしまう。 弥子は今更ながらあかねの存在を思い出し、 ―あっ…! あのときは給湯室で見られなかったけど、今は違うんだ! ばっちり見られてる…!!― 漸く、慌てだす。 [*前P][次P#] |