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〜思わぬ展開〜 14

 ネウロは弥子をストンと下ろすと、ネコのように首根っこを掴み、ソファーに落とした。
「ヤコには生ゴミ処理をしてもらわねば」

―あぁ、そっか…
 まんま置いてっちゃった、食べかけやまだ開けてないケーキとかお菓子のことかぁ…―

 食べかけのケーキの乗った皿には、ラップがふわりと落とされてあった。
 それを見て、それだけのことで、更に軽くなっていく自分の気持ちを、弥子は感じる。

「我が輩には、処理出来んからな」

 ネウロが背中を向け苦々しげに言い捨てるのも、いつものこと。それすらも嬉しい。弥子はラップを取り、丁寧に畳んでから、ケーキに手をのばした。

―美味しい―

 最初はおずおずと、次第にいつものペースに戻って、夢中になって食べていると、
『トントン』
 壁を叩く音。

『弥子ちゃん。紅茶入ったよ』
「わぁ!
 あかねちゃんありがと!!」

 弥子は飛び上がって喜び、紅茶を受け取り、また夢中になって食べる。

 その様を見るネウロは、

「…貴様のどこに、そこまでの浅ましい食欲がひそんでいるものなのか、さっぱり判らん」


 心底呆れたように、呟く。


 それはいつもの、この場所の光景……



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あきゅろす。
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