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〜明けない日はない〜 04

 匪口は、適当なイスに座り、届けられた物を開封した。

 入っていたのは…クッション材に包まれた何かと、便箋。


 この『何か』が思う通りのものならば、それがネウロの仕業だと容易に判る。


―わざわざ桂木の名前で送るのは、イヤミなのか?
 あくまでも自分は助手だから…ってことなのか?―

 胸が焼ける心地の自分を認めるが、一応、文面には目を通すことにする。


『いつもお世話になっております』
 美しい文字で綴られた、ごく普通の手紙の常套句。

『…匪口刑事のお忘れ物を、お届けいたします。
 本当なら、直接お伺いしてお渡しするべきではありましょうが、何かと忙しく…

 お察し頂ければ幸いです。

 匪口刑事もお忙しいとは存じますが、お時間が取れましたら是非とも事務所に遊びにいらして下さいませ。お待ち致しております。

 それでは、用件のみで恐縮ですが』


 最後に、日付と、
『桂木弥子魔界探偵事務所
 桂木弥子』
 …の、署名…


「………」

―他意はない、よな…
 そんなんない、筈…―




 布やクッション材に妙にきっちり包まれた、中身の判りきっている包装を、解く。



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あきゅろす。
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