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24 〜罪深き者達〜 04

 今からは、『探偵』モード。
 ネウロの『ごはん』の為に。

 …ネウロの為に。



 せつなくて甘い時間は、ここまで。
 ここまで、なんだ、けど…

 ……わかってる、けど……


「けど…」

「何だ」


「もう一度だけ…
 …って言っちゃ、ダメ?」

「………」

 …あ、言っちゃっておいてなんだけど、このセリフって、すっごく恥ずかしいや……

 あたしは顔を伏せる。
 だから、黙ってるネウロの表情は、わかんない。



「…先生は…
 罪作りにも程がありますよ」

 いきなり変わった口調にびっくりするより早く、顎を上げられて、軽く触れる、キス…



 …さっきは優しさなんていらないって思ったけど…

 やっぱり、優しいのって嬉しい……






「…罪作りって?」

 ネウロは、含みのありそうな笑顔で囁いた。

「…まさに今の先生のことですよ」


 言ってる意味は全然わからないんだけど…
「お解りになれなくても、それはそれで…」
 そう言って、ネウロは先に戻ってったから……

 そっか、ネウロがそれでいいって言うなら、いいのか…


 そう思うことにして、あたしも給湯室を出る……



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あきゅろす。
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