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22 〜罪深き者達〜 02
あんたは今まで、あらゆる手を尽くして、今のあたしを造り上げてきたわよね。
もちろん、趣味と実益を兼ねてたのは、よぉくわかってるけどさ。
だけど、だから、あたしは、あんたから離れられなくなったんだよ…知らないうちに…いつの間にか…
だから…責任とって。
……ううん、そんな、ことばに出来る、解りやすい『理由』なんか、あたしには要らないや……
傍にいさせてね
あたし頑張るから
もしか、匪口さんの言う通りに、利用されてたとしたって構わないよ
あたし負けないから
……あんたのごはんの手助けは、あたしにしか出来ないんだから……
……そうでしょ?
「…何を考えている…」
ネウロは唇を離して、あたしの瞳を覗き込んで、囁く。
…なんだ…
読まれてなかったのかぁ。
稀にあることなんだって言ってたしね。
ちょっと残念。
ま、別にいい、か……
「生きてるっていいなぁ…って思っただけだよ」
ネウロは目を見開いて、ちょっとの間の後、
「…クッ…」
笑った。
…あ、やっぱり笑うんだね。
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