main storyT
15 〜疑惑持つ者〜 01
…ふと、思う…
ネウロって、他のひとと、こうしたことがあるのかな…?
そうなのかどうなのか、今日がはじめてのあたしにはよく判らないけど…
…ネウロって…
キスが上手なのかも、しれない…
ホントに上手なんだったら…経験なんて当然、あるよね……
だったら、いつ?
……誰と……?
何で、今まで考えたことがなかったのかな…?
…と、
いきなり背中を指先でなぞられた。
「……!」
背筋に走った、悪寒にも似た感覚に、声をあげそうになったけど、唇はコイツに封じ込まれてて…声にはならなかった。
「余計なことを考えたな…」
ネウロは、少しだけ唇をずらして、至近距離で睨みつけて囁いた。
そうか、いつからか判らないけど、また読めてるんだ……
「だって…」
ことばを続けることを、ネウロは許してくれなかった。
一瞬、瞳だけでニヤッと笑ってから、また、あたしの唇をくわえこむ……
深く、深く…
これは…
味わってるみたい、に…?
あたしは、唇を…口中を侵され続ける……
すごくすごく、いやらしく感じて、恥ずかしいのに……
.
[*前P][次P#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!