[携帯モード] [URL送信]

main storyT
02 〜零す者〜 02

 もう、ネウロの顔が見られないと思う。
 合わす顔が…ないじゃない。


 あたし知ってたもの。

 それが自惚れでしかなくてもいいよ。


 ネウロが、待っててくれてたこと。
 我慢…してくれてたことを…


 なのに、あんなことされてるとこを見られて…


 今思うと、あたしも悪いんだよね。

 匪口さんは何度も何度も言ってたのに…普通ならすぐに解るハズだよ、あの言葉で…

 でもあたしは…ネウロのことしか考えてなかった。

 ひどいこと言ったと思う。
 ひどいことしたと思う。

 …だから、自業自得なんだよね…


 ……だけど……

 今、そんな気持ちに負けちゃったら、あたしは一生、ネウロから逃げ続けることになる。

 気付かされた気持ちの方が…離れることは出来ないって気持ちの方が強いんだ、あたしはきっと。

 …すごいエゴだよね…


 泣けてくる。

 本当に本当に、あたしは、自分が情けなさすぎて、泣ける。


 泣いて泣いて……

 忘れられたらいいのに。
 押し流せたら、いいのに。

 ……なかったことに、できたら……



 あたしは…

 こんなにひどい人間、だったんだね……




.

[*前P][次P#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!