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〜続・結也の短い夢〜 02
ここまで想ってもらえる化けモン…ネウロ…が、羨ましくさえ思えちまう。
桂木は認めないかもしれねーけど…
その努力に、今までのことば全部に…涙に…
桂木がアイツをどー想ってんのか、解りすぎるくらい判っちまった。
やるせなくなる。
虚しくなってくる。
…ムカつきすら…する…
あぁ、何でこんなめんどくさい娘に俺は。
…ムリヤリ思おうとしたところで…
……俺の気持ちが俺の思い通りになるワケじゃねーんだ。
…桂木もきっと、そうなんだろうけど…
とりあえず俺は初心…ていうのもヘンだけど、最初を思い出してみる。
……俺は何のために桂木に逢おうと思った……?
桂木を傷付けて、ホントの気持ち気付かせて、泣かせるため…?
違う。
桂木とアイツの関係の、思いのほかの深さを知る為だったのかよ…?
…それも違う。
口惜しくて、
「お前がもっと普通の娘だったら…届くのに、な」
搾るように呻くように、俺は言った。
桂木に聞かせるつもりなかったけど、こんなに近くにいるんだから、自然聞こえちまって。
桂木がピクリと言葉に反応した。
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