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〜特例刑事の午後〜 01

 …何だか笹塚さんに話聞いてもらったら、やれそーな気がしてきた…!!


 うん、そだよな、桂木みたいな、普通の…

 …いや、探偵としての経歴見ると全然普通じゃないけど…

 とにかく、あどけなくて小ちゃくて細っこくて可愛い女子高生が、あーんな化け物と組んでるのは、世の中どっか絶対間違ってるんだよ!!


 俺は、愛用のノーパソを小脇に、早速いつものカラオケボックスへと行こうと……

 そこに。

「匪口ィ!!
 貴様どこへ行く!!」

 今の俺にとって世界で一番聞きたくない声。しかも、怒声。

 振り返るとそこに、上司&俺のお目付役の笛吹さんに、その腰巾着…もとい部下の筑紫さんが立ってた。

「あっ、ども、笛吹さん」

 俺は肩越しに、手を、ちゃっとかざした。

「せっかく呼んでくれたのに、悪いけど俺、ちょっと用出来ちゃってさ。だから笛吹さん、また今度ってコトで…!!」

 と、勢い任せに立ち去ろうとしたら、
「筑紫!」
 俺は笛吹さんのその一言で素早く動いた筑紫さんに、とっ捕まっちまった。


「貴様、始末書の未提出が随分とあるそうだな。
 どれだけ私の顔を潰せば気が済むのだ!!」



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