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〜あかね驚愕〜 04
…なのにキスもしたことないなんて…
そんなバカな!!
…あ、バカって2度も言っちゃった…
「…ネウロの考えてることなんてさ、あたしにはわかんないから」
弥子ちゃんは、両手で頬杖をつきながら溜息をつき、やや投げやりに言います。
…あの、特に男のひとを惑わしかねない、無自覚な色気を漂わす声音で…
…あぁ、そうなのか…
何か、わかっちゃいました。
ネウロ様は当然、弥子ちゃんのこの無自覚な色香に気付いてらっしゃって……
それに時折惑わされ…
だけど…懸命にご自身を保っていらっしゃるのかも、しれません…
わかりやすくいえば、怖いんですね。
……ご自分が、止まらなくなるだろうから……
…もしかしたら、ご自身の戸惑いも含めてのこの状態を、楽しんでいるのかも、わかりませんね…
だって、ネウロ様って、間違いなく悪趣味な趣向をお持ちですもの!
……そういえば……
ネウロ様は稀に、私に女心の機知をそれとなくお伺いになります。
以前、デリカシーのない発言で弥子ちゃんを激怒させちゃったからでしょうかね。
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