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〜もどかしさ〜 03

「うーん、早退しちゃった。5時限目体育だったしね。さすがにまだそれはムリだし…」
「フン…昼の生ゴミだけ堪能してきたか」

―スルドイ…―
 図星なだけに、思わず苦笑いしてしまう。


「…依頼の受諾などの連絡はしてあるが、後は全て明日以降に手筈している。謎の気配が生まれない限り、今日はどこにも行かんから、せいぜいのびているがいい」
 ネウロも、弥子が何も聞きもしないのに、そう、言う。

「うん…」
 半ば上の空で返事し、弥子は目を閉じた。


―来たばっかりなのに、この雰囲気と、それにすぐ馴染んでるあたしって…―

 とは思うが、あまりの心地良さに、小さな疑問などどうでもいいとも、思ってしまうのだ……


 ゆるゆると、静かな時間が流れる…

 ずっとおとなしくネウロに頭を預ける弥子は、瞳を閉じているが、眠ってはいない。

 ネウロの指は無意識に弥子の髪を弄びはじめ、頭に頬を寄せ唇を付け……

 それを感じながら弥子は、曖昧な記憶の中のネウロを思い出す。

 昨日ネウロが呟いた、

『一億と貴様の平熱で限界』

 全快とはいえない自分の体調とを思い合わせ、その意味を、何となく考える。




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あきゅろす。
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