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〜病める少女〜 05

 だって…ネウロが、ヤモリか何かみたいに、天井にへばりついてるんだもの!
 ネウロのことだから、見つからない算段はあるんだろね。
 …とりあえず私が冷静でいなきゃ…!

 美和子さんは案の定何も気付かないみたい。
 そりゃあ、この部屋に、今、他の誰かがいて、しかも天井にへばりついてる…なんて。
 フツー絶対考えないよね!!


「弥子ちゃん?」
「…ごめんごめん美和子さん!
 どうもありがとう」
「食べたら、食器は適当なところに置いて、お薬飲んでちゃんと寝なさいね。
 それにしても、こんなに早く良くなってくれて、お母様も喜ぶわよ〜」

 そう、朗らかに言って美和子さんは部屋を出たけど…
 私は、美和子さんの後ろに退屈そうにしてるネウロが見えるものだから、笑いをこらえるのが大変だった……



「やれやれ…」
 ネウロは呟いて、重力とか一切無視した逆さまのまんま、こっちにきた。

 で、体温が伝わるくらいに、顔を近付ける。

 …何だかネウロ、いつもより熱い…?


 あたしは、夢の内容を少し思い出してたんで、ついドキドキして顔を伏せた。

 美和子さんが作ってくれたお粥を食べて、場をしのごう。




 だって、『夢の中』のネウロは……




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