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〜病める少女〜 04

 厄介だって言ったりさ、謝る必要ないって言ったりさ、言ってることはよくわかんないんだけど…
 よっぽど今、おなかすいてるってことなのかな…

 それとも…
 もしか、あたし…うなされてる間に、相当ネウロを手こずらせたのかな…
 とか思うけど。そうだとしたら、後が怖いなー…




「同じことばを2度も3度も口にするのは、見るに耐えんし聞くにも耐えん」

「へ…?」

 …アレ…?
 あたし、そんな謝ったりしたっけな?
 今の言いかけ一度きりのハズなんだけど。




 …夢の中で謝ったような記憶はなくもない、けどさ……


 …あれ?

 ……あれれ……?






 うなされてる最中に見た夢…って確か…

 ネウロが、あたしのとこに来てくれたのよね。
 あたし嬉しくて…そんで謝ったのよね。
 事務所行けなくてごめんね…って…

 ネウロはなんだか優しくて、いい感じの夢、だった…よね…


 あくまでも夢の中のことだけれど。

 …で、起きたら、本物のネウロがいて……





 ……えー…と…?




 ひょっとしたら…どっかからは、現実だった、とか…?




「…ねぇ、ネウ…
 ……あれ」

 ネウロが消えた。

 いきなりまた何ですか?




「弥子ちゃん、お粥あったまったわよー」
 あたしの部屋に、美和子さんが入ってきた。

 なるほど、人が来る気配がしてたのか。


「ありがと……ぶっ!!」
 ベッドから美和子さんを見上げて、私は思わず吹いちゃったじゃないの…!!








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